勝手な「こだわり」はいらない。「結果」がすべて。 気取らない、美容師界の風雲児！

スタイルづくりのこだわりを、ぜひ語ってください！！

「こだわりですかぁ？ さほどないですね。」

―えっ！

「あ、違うんですよ。こだわりなんて、こだわったところで、その人が何を求めてるかは違うでしょ。 美容師の勝手なこだわりが似合わへん場合もあるし。だからその『こだわり』が、逆にいらんのじゃないかと思って。 『こだわり』よりも『結果』です。僕はカットですきバサミは基本使わへんけど、使わんと収まらへん人も極論、おるし。」

―それは深い。常に研究をされていて、ものすごくマニアックな知識や技術もお持ちですけど、その豊富な知識にこだわるのではなく、その人に合わせて柔軟に使い分けていく？

「そう。だから別に、スタッフにも『これが正しい』って言って教えてる訳でもないし、下の子がいいなと思ってるやつでも、良いものなら取り入れる。負けず嫌いですけど、プライドはないです。」

レッスンは、めちゃめちゃ努力しました！！

「レッスンは、めちゃめちゃしましたね。営業終了してから、自主練習やってて、気づいたら朝5：00までやってました。 でも、逆に、やらん時は一切やらん。」

―オンとオフのメリハリですね！やる時はガッとやって、あとは体力温存する。

「そうそうそう。」

美容師になったきっかけ・理由って…？

「あ、きっかけはね、モテたかったんです。」

―え！？なんですか、モテたかった！？（笑）

「はい。モテたかったんです。（笑）」

―フランク～！！！（笑）

「いやほんま。（笑）　でももう、気がついたら、ハマってますよね。美容師に。」

日夜研究しまくってたら、今の技術に辿り着いた。（笑）

傷みきった髪へのカラー・パーマはどうしたらいい？

―傷んでたらカラー断るっていうサロンさんもありますよね？

「いや、カラーしてる人はした方が絶対キレイに見えるからする。うちはカラーの成分がほとんどトリートメントだから。タンパク質を入れながら弱アルカリで染めれば問題ないし、絶対キレイになる。 した方が、仕上がりも、髪にもいい。でも、パーマは断ることあります。余裕で断ります。傷むから。」

カウンセリングで重視するのは、「されたら嫌な事」

「例えばこっちがポリシー持って『このほうが良い』とか言ったところで、その人がそこが嫌だったらダメだから。 前髪は長い方が良いとか、何色が嫌いとか。されたら嫌な事だけ絶対しないようにして、話を聞きながら最善の形にまとめる。」

―居心地が良さそうなカウンセリングですね。

「マジでテキトーやんって言う人もおるけどね～。（笑）」

早い・軽い・潤う・痛くない！！ スゴい技術は、研究のたまもの！

―勉強会などに行った事はありますか？

「ないです。切り方もすべて、習った事ないんで…。全部自分で研究……。人のやり方は人のやり方やから、（良いかどうか）わからんのですよ！（笑）カラーも辿り着いた技術です。軽くて、痛くなくて、トリートメントが入ってて。一発で入るから時間もかからない。それが成分の調整で叶うんですよ。これ、研究してて、気がついたらできてた。（笑）」

今後は、スタッフとお客様の「もっと」に応える準備をしていきたい。

「2017年に次の出店をするために準備中です。お店を大きくしたいから出すとかいうわけじゃなくて、スタイリスト待ちの子がいるから、その子たちに活躍の場を与えてあげないと。あと、ここがいっぱいになってしまったら、お客様に対応できなくなってしまう。2店舗目も、そうやって自然の流れで出店させて貰う事ができたんですよ。出さざるを得ない状況になってはじめて出す、というのが一番良いのかなと思いますね。」